間違い多すぎ!FC級?FD級?2サイクルオイルのグレードの謎

「じゃあ、潤滑性能はどうやって見ればいいのよ・・・?」って、誰でも思いますよね。

前回はここで終了しちゃいました。

答えは「FB級・FC級などのグレードで判断するのは大間違い!オイルは実際に使ってみないとわからない・・・。」です。

ここで問題視するオイルの性能とは高温下、高回転でもエンジンの焼き付きを起こさない為の性能です。

今まで書いてきた通り、2サイクルエンジンオイルはこの重要な性能を指針としている規格が無いんですね。

困ったものです。

今のご時世、「環境にやさしい」って、とても大切であることは分かりますが、隼人さんが2サイクルエンジンオイルに1番求めることは、高回転、高温時でも安定して潤滑してくれる事、最終的には焼き付き防止です。

きっと今お読みになっている諸兄も「(´ー`*)ウン、ウン!」とうなずかれていることでしょう!(笑)

FC級・FD級だから「いいオイル」と誤解していると、痛い目にあいますよ!

それではここから更にショッキングな真実を書きましょう!

 

いちばん潤滑性能がいいのは”FB級オイル”という結果論。

隼人さんがこれに気づいたのは、20年以上前の話。

隼人さんはバイクも好きなので、高校生のころからいろんなバイクに乗ってきた。

2サイクルのバイクも原チャリからRZ350、NS400なんて伝説の名車を持っていたころもあった。

現在でもパッソーラとかパッジョグとかもってるよ!

話はそれたが、やっぱりいろんなオイルを試してみるわけ!

するとFC級を入れると、なんか調子が悪くなるんだよね・・・。

2サイクルのエンジンってなんでもそうなんだけど、熱的に厳しくなると回転が重くなってくる。

これに気づかないと最終的には焼き付きを起こすんだよね。

それで安いFB級をいれてみると、実に調子が良い。

通勤使用時の同じ条件だから間違いない。

まあ、バイクの場合は分離給油で粘度が関係してくるから、一概には混合ガソリンと同列で語るわけにはいかないんだけど、(粘度が高いと混合比が薄くなる傾向にある) この事実は謎だった。

 

しかしある時この謎を明快に解説してくれた神様があらわれた!

 

スチール(STHL)はFC,FD級オイルの使用は厳禁!

スチールといえばチェーンソーの代名詞、まさに神的メーカーですよね。

当然、純正オイルを推奨するのは当然であるが、更に一言加えてある。

「(日本国内規格である)FC級、FD級は絶対に使用しないで下さい!焼き付きの原因になります!」・・・と!

正に衝撃の事実!!!

 

(´・ω`・)エッ?・・・・・・何が問題なの????

 

それでは解説しよう!

これはね!配合されている添加物に問題があるわけ!

いままでさんざん環境性能について書いてきたでしょ!

環境性能を上げるため、排ガスをクリーンにするためにいろいろな添加物をまぜてあるのよ。

特にね、ポリブデンと言う物質が必ず配合されているんだけど、こいつがエンジン内部の金属によくないらしい。

回転を妨げる、正に本末転倒の副作用があるんだ。また混合ガソリンには関係ないけど流動性が低くなったりする!

刈払い機くらいならそんなには問題にならないけど、チェーンソーのように、高回転、高温、高出力,高負荷を要求される機械にはとっても怖い存在なんだ!

 

如何でしたか。

衝撃の真実の数々・・・。

謎はすべて解けたでしょ!

ここまでのまとめ!

この2サイクルエンジンオイルに限っては、「グレードの高いオイルがいい!」と言う常識が通用しない。

ここで誤解のないように整理しよう。

隼人さん一押しのFB級は、FC級・FD級の比べて潤滑性能が勝っているわけではない。単に余計な添加物が入っていないだけのことである。

性能低下のマイナス要素が入っていないと言う事ですな。

そしてこの等級は自己申告制であって、環境性能の指針に過ぎない。

潤滑性能にいたっては、どのグレードでも全く解らない。

よって、ある程度はメーカーや値段を信じ、実際に「使ってみなくては分からない」のである。

上記の理由から、隼人さんは使い慣れたFB級のオイルを25:1に混合して使っている。

また、ウエブ上で、「バイク用のオイルは使ってはいけない」みたいなことを書いている人もいるけれども、隼人さんはいつもバイク用を使う事が多い。

今までそれこそ数百時間は使っているが、トラブルにあったことがない。

大体、2サイクルエンジンは2サイクルエンジン以外の何物ではなく、2サイクルオイルはそれ以上でも無く、それ以下でも無い。

2サイクルエンジンはとてもシンプルなので、エンジンが大きいか小さいだけである。

まあこれは個人的な見解であるけれど、そんなに心配する必要は無いと思いマス。

 

さて、次回は・・・。

ここまで2回に渡って2サイクル混合ガソリンについて理解を深めましたので、実際に混合ガソリンを作ってみたいと思いマス。

 

 

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございます。

お疲れ様でした!