和モダンの洋室をDIYで造る! 和室からのリノベ全記録!(前編)

 

完成した和モダンの洋室

自宅をDIYでリノベーションしている。また、やってみたい……と思っている皆様!

和室の扱いに悩んでいませんか?

我々日本人のライフスタイルも変化し、自宅における和室の必要性は低下しましたよね。

この記事では、筆者の隼人さんの自宅で、2階8畳の和室を和モダンな感じでリノベーションした行程を公開しています。

 

 

リノベのコンセプト

まずは着手前をご覧ください……

8畳和室作業前

築約40年、2階の8畳の和室です……。

生活のダウンサイジングを考えて、駅近の中古物件を購入したわけですが、この和室は一度もリフォームされておらず、

ご覧の通り、散々たる状況です。

着手前 西側

この部屋を隼人さん夫婦の寝室にすべく、リノベーションしていきますよ!

 

今回のリノベのコンセプト……和モダンな洋室へ!

最近、旅行に行くと好んで宿泊するのが、和モダンを売りにしているベットのある客室。

自宅の寝室が、そうあれば、いいじゃないですか!

さて、どんな感じの部屋に仕上げましょうかね。

コンセプトは和モダンな洋室で、カチっとしたクールなお部屋(笑)

具体的には……。

1)ベットを置くので畳を撤去し、フローリングの床にする。

2)押し入れはいらないので、そのスペースにアクセントの小上がりを作る。

3)長押(なげし)※ハンガーなんか掛けちゃうヤツ※ はいらない。

4)巾木もいらない

以上4項目を必須としましたが、正直難易度と作業時間は爆上がりです……。

 

 

作業開始 まずは解体・撤去から!

畳の撤去

まずは畳の撤去ですが、こいつが最初の難関です。

とにかく重い、そしてデカい……。

さらに、問題はどこに捨てるか!ですね。

隼人さんの場合は軽トラに積んで、自治体のリサイクルセンター(ゴミ処理場)に運んで引き取ってもらいました。

1キログラムあたり35円で引き取ってくれますから、1枚30キログラムとして、1枚あたり1,050円になります。

よって8枚で8,400円ですね。

結構な出費になります。

ゴミ処理業者などに引き取ってもらう方法もありますが、かなりの金額を請求される事は間違いありません。

事前にしっかりとした見積りを取る事が必須です。

 

長押(なげし)・プラスターボードの撤去

長押・プラスターボード撤去

和モダンな部屋に仕上げる為に、邪魔に感じるのが長押(なげし)ですよね。

 

よほどの古民家でもない限り、長押は家の躯体とは関係ありません。ただの飾りです。

したがって撤去しても全く問題ありません。

しかしこの家は初期の2×4建築。

長押を外すと、そこにプラスターボード(石膏ボード)の空白が出来てしまいました。

この空白を、ボードを切り出して充てれば良いのですが、躯体の2×4の枠やスタッド(間柱のようなモノ)のゆがみが激しい……。

結果、既存のプラスターボードも割れや膨らみが目立っていました。

そこで! プラスターボードも全張替えに決定~(涙)

 

押し入れの撤去

押し入れの撤去

カッコいい和モダンの部屋にするために、邪魔なのが昔ながらの押し入れですね。

我が家は4LDKに3人暮らしなので、一部屋つぶして納戸にしています。

よってこの部屋に押し入れは必要なし!

だから壊します(笑)

もし収納場所が必要な場合でも、やはり作り替えて、ロールスクリーンなどで仕切るとカッコいいですよね。

 

押し入れ天井撤去

ここの押し入れの天井は、屋根裏への入り口でもあったため、点検口を新設します。(後述)

 

押し入れ部分、撤去完了

撤去が完了して、さっぱりとした元押し入れ部分です。

 

床の製作

家の傾きや、床の高さの狂いを見る

レーザーで確認

このくらいの大工仕事をこなす時、頼りになるのがレーザーレベル!

水平とか、鉛直とかが、はっきり目視できます。

幸いこの家は傾きは無し。この部屋の床も比較的良好でした。

以前リノベしたこの家のリビングの床は酷かったですよ……。

高低差が10ミリ以上ありましたからね。

水平の床面を作るのに、とても苦労しました。

 

床面の製作……たたみの厚みを出す!

野縁のピッチ

畳の部屋をフローリングに変更する時、問題になるのが床面の高さですね。

入り口の敷居や掃き出し窓の関係から、畳分の高さを再現する方法が、最も簡単でスマートだと思います。

今回は野縁(垂木)の30ミリ×40ミリ材を上の画像の様に使って高さを作りました。

この角材の高さが30ミリ+ラーチ合板厚12.5ミリ+フローリング厚12ミリ≒55ミリで、ほぼ畳厚と同等となります。

 

断熱材(スタイロフォーム)を入れる

スタイロフォーム

さらに『エコなお部屋』を目指して30ミリ厚のスタイロフォームを入れていきます。

床に敷いたスタイロフォーム

その上にラーチ合板(構造用合板)を貼って行くわけですが、並べ方にこだわるプロ中のプロもいらっしゃると思いますが

隼人さんはこの位にしておきます(笑)

継ぎ目が単調で一直線に並んでしまうと、表面のフローリングに影響が出てしまう事がありますからね。

 

ラーチ合板を敷く

 

その他の作業

壁に断熱材を入れる

壁の断熱材

壁にスタイロフォームって、あんまり入れないんですかね。

とりあえず断熱性が高そうなので、入れてみました。

壁の断熱材2

隣室との壁には、コストの関係で、よくあるグラスウール断熱材をいれました。

 

木部を磨く!

この段階で、窓枠や入り口、障子などの見える木部を磨いておきます。

空砥ぎのサンドペーパー#120から#320くらいの番手を使って、丁寧に砥ぎます。

敷居や鴨居を削る

木部を磨いた障子

 

上の画像が障子のビフォア&アフターです。

かなり手間がかかりますが、落ち着いた色合いで、高級感が出ますよ!

 

それでは、後編に続きます。

引き続き、よろしくお願い致します!