新型ノア・ヴォクシー購入希望者必読!コネクティッドナビを解説!

新型ノアインパネ周り

トヨタのノア・ヴォクシーが待望のフルモデルチェンジを果たしましたね!

まず気になったのが、ディスプレイオーディオがどの位進化しているのか・・・。

これから新型ノア・ヴォクシーの購入を考えている皆さんも気になっているポイントと思われます。

当ブログでも、トヨタがディスプレイオーディオ標準装備に舵を切って以来、記事を作成し、延べ50万以上のアクセスを頂いております。

 

今回この記事を作成するに至って感じた事は、「いよいよ新しい段階に入った!」と言うのが率直な感想です。

それは良い面もあり、良くない面もあります。

 

 

ディスプレイオーディオが新時代へ突入!

ディスプレイオーディオからコネクティッドナビへ

これはあくまで表記上の問題なんですが・・・。

新型ノア・ヴォクシーのオーディオ&ナビのカタログがトヨタ従来車とガラリと変わりました。

下の画像を見て下さい。

ヴォクシー・アルファードカタログ表紙

右が現行アルファード&ベルファイヤのカタログですが、「オーディオ ビジュアル&ナビゲーションカタログ」と表記されています。

現在に至るまで、トヨタ車のカタログはこのタイプに統一されていました。

しかし左側のノア&ヴォクシーのカタログでは、「コネクティッドカタログ」に表記が変更されています。

意味する事は、「いよいよトヨタが本気をだして、コネクテッドカーを前面に打ち出してきた!」と言うことでしょうか!

 

そもそもコネクティッドナビとは?

まずコネクティッドカー(ナビ)を理解する上で、CASEと言うキーワードから説明しましょう。

Connected(コネクティッド)・Autonomous(自動運転)・Shared&Services(カーシェアとサービス)・Electric(電動化)の頭文字を並べた造語です。

2016年9月のパリモーターショーで、当時のメルセデス・ベンツのディエター・テェッテェ会長が提唱したのが、最初とされています。

現在、世界中の自動車関連企業の指針となっている事は間違いありません。

自動車の近未来はこのCASEに凝縮していると言って良いでしょう!

さて、今回の記事で掘り下げていくのは、CASEの中のConnected(コネクティッド)です。

何がつながるの?

まずは、何がつながるの?って話ですよね。

コネクティッドカーとは、常時センターとつながっている(データー通信のやり取り)をしている車です。

個々の車から上がってくる走行データーはセンターに集積され、渋滞情報などがリアルタイムでフィードバックされていきます。

 

どうやってつながるの?

自動車メーカー各社共、同じようなサービスを開始していますが、ここではトヨタ車を例に取って説明します。

最近のトヨタ車はほとんどが、DCMと言う通信機を搭載しています。

DCMとは、Data Communication Moduleの約です。

余談ですが、こいつがディスプレイオーディオをからめて外したいのに外せない様に配線されている厄介者です。(苦笑)

このDCMが、トヨタスマートセンターとリアルタイムでデーターのやり取りをするので、コネクテッドカーの定義に合致すると思います。

キャリア(通信事業者)はKDDIです。要はau契約の端末が、初めから車に載っていると思って下さい。

将来的にソフトバンクとの共同出資会社、MONET Technologies(モネ テクノロジーズ)があるので、そちらに移管されるかもしれません。

 

ノア・ヴォクシーのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ)

コネクティッドナビ選択のカタログ

新型ノア・ヴォクシーのディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ)は標準装備が8インチディスプレイオーディオで、

上位のメーカーオプションが10.5インチディスプレイオーディオとなっています。

先にやっつけておきますが、ノアのみ「X」という最下位のグレードが存在して、ディスプレイオーディオレスが標準設定となっています。

さらに「X」では、10.5インチのメーカーオプションが出来ません。

それでは順番に解説して行きましょう。

 

8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)

「従来までのトヨタ各車のT-Connectと、何が違うの?」と言えば、従来の機能に加え、センター通信型ナビゲーションが標準装備された事でしょう。

このセンター通信型ナビゲーションとは、車に搭載された地図情報ではなく、トヨタのスマートセンターから通信で取得したマップや渋滞情報などで、画面を構成します。

要はGoogleマップの様なものですね。

 

10.5インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus

ノアの「X」を除く全車にメーカーオプションされる、大画面ディスプレイオーディオです。

8インチを含め、低反射ガラスパネルや高精細HDワイドディスプレイを採用しています。

実際に見てみましたが、従来のトヨタ純正ディスプレイオーディオ画面より格段に良くなっています。

注目すべきはこのオプションの10.5インチのみ従来の車載ナビ機能が搭載されています。

主に通信圏外エリアや、災害などによる通信障害対策と思われます。

意地悪な見方をすれば、センター通信型ナビの完成度がイマイチなのでしょうか・・・。

さて、オプションのお値段は?と言うと、「あれ?」コネクティッドカタログには載ってませんね・・・。

メインカタログの47ページに載ってました!

「Z」で190,300円(税込み)、「G」で302,500円(ハイブリット車、税込み)です。

「ちょっと高いな~」と言う印象。

 

新型ノア&ヴォクシー その他のオーディオ&ビジュアル

14型有機EL後席ディスプレイ

ファミリーユースで、新型ノア・ヴォクシーを購入するなら、オプション装備を検討してしまう後席ディスプレイ。

新型ノア・ヴォクシーに用意された後席ディスプレイは良いですね。

現行のアルファード・ヴェルファイアに用意されているモノより、さらに向上しています。

 

 

ダブルツィーターシステム

現在販売されているトヨタ車のほとんどにオプションとして準備されているダブルツィーターシステム。

独特のツィーターで、ドライバー・パッセンジャーの音質向上を実現するモノなので、ノア・ヴォクシーでの需要は少ないでしょう。

 

スマートフォンとの関係性に疑問・・・

筆者の隼人さんは重大な思い違いをしていた!

トヨタがディスプレイオーディオ標準装備に舵を切って以来、隼人さんはずっと不信感を抱いていた。

トヨタ純正ディスプレイオーディオとスマホとの連携が余りに貧弱だったからだ。

オーディオをいじっている者からみれば、落第点しか上げられないレベルだもんね。

ディスプレイオーディオとはスマホの能力を引き出してナンボのモン!と思っていたからね。

しかしトヨタの目指していた事は違った。

まずスマホ在りきのディスプレイオーディオでは無く、DCMの通信によって自立するコネクティッドナビや付帯するサービス(課金)だった訳ね。

スマホでの操作がかなり進化しているのは確かだが・・・

従来のT-Connectを使い易くする為に、「MY TOYOTA+」と言うスマホアプリが登場しています。

また、スマホが車のキーになる、「デジタルキー」も有料オプションで登場しています。

車とスマホが直接やり取りするわけではないので、スマホ⇒スマートセンター⇒DCM(車)の流れです。

この3者の関係性にモヤモヤを感じるのは、隼人さんだけでしょうか・・・。

 

 

コネクティッドナビの問題点

セキュリティー上の問題

スマホでの操作が向上していく分、単純にスマホを紛失した時の惨状は、容易に想像出来ます・・・。

またデーターの流失、ハッキングによって車の自由が奪われてしまう様な事態があるかもしれません・・・。

 

サービス利用料金の問題

さてさて、この項目がこの記事で、最も重要であるかもしれません・・・。

車が便利になって行くのは大変結構な事ですが、そのサービス全てに利用料金が発生します。

T-Connectスタンダードやコネクティッドナビは5年間無料ですが、当然新車価格に上乗せられています。

ちなみに、無料期間が過ぎると、T-Connectは月額330円、コネクティッドナビは月額880円の利用料が発生します。

また有れば便利そうな車内Wi-Fiは、新車時から月額1,100円の利用料金がかかります。

要するに、コネクテッドカーの便利なサービスは、「必ずDCMのデータ通信から買って下さいね!」と言う事なんですね。

これこそが、コネクテッドカーの正体であって、近未来の自動車メーカーの収益源の柱となって行くのでしょう。

 

まとめ

昨今の世界情勢や資源の高騰また半導体不足など、自動車メーカーも多大な影響を受けているのは、ご存じの通りです。

今後も新車価格は上昇していくのでしょう。

また新車の販売方法も、買切る(所有権)はますます減って、KINTOなどのリース形態が主流になって行きます。

カッコ良くて便利な新車を利用する金額はどんどん上昇して行きそうです。

今回の新型ノア・ヴォクシーに、その片鱗を見た気がします。

自動運転を目指す過程で進化していくコネクテッドカーですが、「車にだけ明るい未来を見せられても・・・。」と言った複雑な気分にもなります。

車の自動運転は、道路などのインフラの整備も必要不可欠でしょうが、極貧国に成り下がるこれからの日本に出来るのでしょうか?

増して自然災害大国の日本です。EV車化も含めて、道のりは険しいでしょう。

まあ、トヨタを始めとした日本の自動車メーカーは、世界を相手に商売をしている訳ですからね・・・。

今、自動車業界は「100年に1度の大変革期」と言われていますが、「初めての大変革期」とイコールです。

自動車は再び庶民には縁の無い、贅沢品に戻るような予感がしますね・・・。

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

お疲れ様でした!