トヨタディスプレイオーディオ廃止は?2021年09月現在の主要車種の動向

トヨタ現行車種 カタログ

トヨタディスプレイオーディオに不満のある方の多い事!

当ブログの三部作、「トヨタディスプレイオーディオ(DA)標準装備の衝撃そして評判」・「トヨタディスプレイオーディオの不満および問題点を指摘する(前編)・(後編)」と掲載以来、たいへん大勢の方にご覧頂いております。

これらの記事自体、1年半以上の時間が経過し、状況も変化してきましたので、最新のトヨタディスプレイオーディオの装着状況を調べてみました。

実際、ディスプレイオーディオ廃止はあり得るんでしょうか?

結論から申し上げて、「廃止はあり得ません・・・」

最新の車種を調べてみると、その傾向が鮮明に浮かび上がってきました。

今回は現在販売されているトヨタ主要車種のディスプレイオーディオの装備状況を調べてみましたので、ご報告します。

 

現在のトヨタディスプレイオーディオのルール

現在のトヨタのルールは、紆余曲折を経て、大分固まってきたようです。

相変わらず不評なディスプレイは車格や登場時期に応じて10.5~7インチを標準装備で搭載しています。

従来動作のナビを付けたければ、T-Connectナビキット(¥110,000)エントリーナビキット(¥66,000)から選択。

更にテレビが見たければ、TVオプション(¥33,000)を追加します。

但し注意書きに「T-Connectの利用契約が必要」とあります。

ちょっと面倒ですね。

最近は車内でテレビを見る必要性は薄れてきているとは思いますが、災害時の情報収集などを考えるとね~。

オプションするべきか、除くべきか・・・、迷うところであります。

音響のレベルアップを望むならば、ダブルツィーターシステム プラス(¥93,500)を追加。

今までならばトヨタさんには申し訳ないが、社外の上質のナビゲーションならば、オールインワンだったんですけどね。

(スピーカーは除く)

 

最新のトヨタ主要車種の状況を調査します!

アルファード・ヴェルファイア

アルファード・ヴェルファイア インストルメントパネル

このアルファード・ヴェルファイアをターゲットにしている方は、特にこの問題を気にされている様ですね。

あの威風堂々とした車体そして室内には、それ相応のオーディオまたビジュアルを奢りたいのは至極当然の思いですよね。

しかし現実はキツイですよ~!

まず大前提として、社外のナビやAVユニットを組む事は出来ません。(オーディオレス設定無し)

そして究極の2者択一を迫られます・・・。(涙)

 

<選択1>T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム

インストルメントパネル中央に据えられたディスプレイは10.5インチの大画面で、従来のSDナビゲーションシステムです。

その解像度はカタログを隈なく探しているが、見つかりません。

(多分、悪くは無いはず。)

目下調査中です。知ってる方いらっしゃったら是非教えてください。(__)

驚きなのは、なんと17個もスピーカーが付いている!

バックドアに20㎝のサブウーファーまで付いているじゃありませんか。

ここで、カタログにJBLプレミアムサウンドシステムの紹介で気になった事があるのでそのまま引用したい。

音源のディテールを高く再現しながら、省電力・軽量化も同時に実現するGreenEdge™テクノロジーを採用し、低燃費・省スペースにも貢献しています。

おっしゃっている事はもっともだし理解もできるが、我々オーディオをやる者にとっては、「パワーこそ命、重量こそ全て!」なんだよね・・・。

確かに最近のトヨタ車は「こんなに軽いスピーカーで良くこんな音が出せるね!」って感心もさせられる。

でも本物は「余裕のあるパワーに、重量のあるスピーカー(マグネット)なんだよね・・・。」

この辺のウンチクに興味がある方は、このブログで色々書いてますのでご一読を!

 

ちょっと横道にそれましたが、最大の問題はそのお値段!

トップグレードのExecutiveLounge(s)には標準装備ながら、それ以下のグレードだと・・・。

オプション価格が税込み721,600円也!!!

さらに天井吊りの後席用ディスプレイ(13.3インチリヤシートエンターテインメントシステム)を付けたければ、税込み198,000円也!!!

アルファードやヴェルファイアであれば、やっぱり装備したくなるよね~。

多少の制約があっても後席独立機能もあるし、画面も綺麗なので不満がある事は無いと思うが、そのお値段が余りにも!

ご検討の皆様には、心中お察し申し上げます・・・。

 

<選択2>標準装備のディスプレイオーディオ

基本的にはスマートフォンとの連携が前提です。

困った事に12.1型後席ディスプレイ(¥104,500)は用意されているのだけれど、後席独立機能には対応していません。

要するに、前後同じ画面を見るしか無い・・・。と言う事。

ナビを必要とするロングドライブの時など、どうやって使えばいいのでしょうか???

後席のお子様方からブーイングを食らいそうです・・・。

 

如何でしょう、この究極の2択・・・。

 

ハリアー

ハリアー インストルメントパネル

T-Connect SDナビゲーションシステム+JBLプレミアムサウンドシステム

フルモデルチェンジも最近の新型ハリアー。

新型ランドクルーザーと同等の横長12.3インチの高輝度ディスプレイがカッコいいですね~。

このレイアウトが今後のトヨタの高級車のスタンダートになっていく予感がします。

上のアルファード・ヴェルファイアでは、大分辛口になりましたが、この最新ハリアーは良いですね~。

さてこのワイドな画面を分割して空調操作やドライブモードなどの操作も行えるようです。

そしてハリアーのJBLプレミアムサウンドシステムはなかなか凄そうですよ!

12chアンプにフロントには3Wayのスピーカー配置、フロントドアウーファーには音響レンズを搭載しています。

リヤドアにはフルレンジを、(速攻OFFにしましょう!)ラッゲージには22.4㎝エンクロージャー付きサブウーファーを搭載しています!

ここまで真っ当な構成はトヨタ車初のような気がします。

注目すべきはそのお値段!

最上級グレードZには標準装備、中間のGには¥369,600でオプション、一番下のSには設定無しです。

今までのトヨタ車のオーディオ&ビジュアルに比べて、内容・価格ともズバ抜けて良いと思います。

 

上記以外は8インチのディスプレイオーディオが標準装備です。

オプションは、ほぼ上記の通り。

ハリアーをターゲットに据えている方には、あまり興味が沸かないでしょうね。

RAV4・C-HR

RAV4およびC-HRは内容がほぼ同じなので一緒に説明します。

C-HRはセミモデルチェンジに合わせて、トヨタ車の中では早期にディスプレイオーディオが標準装備になりました。

しかし世間様の大ブーイングを食らって、一部方向修正、ワイド2DINナビとオーディオレス設定が復活したんですね。

ですからこの2車種は比較的新しいモデルながらナビの自由度がある、貴重な車種です。

その名残でディスプレイオーディオレスのマイナス設定があります。

(C-HRはマイナス¥53,900、RAV4はマイナス¥48,400~¥116,600)

従来通りの純正箱物ナビを選択した場合は、T-Connectサービスは対象外だそうです。

なんなんですかね~?

ところで皆さん、T-Connectサービスって契約してます?

そして利用してますか???

 

ノア・ヴォクシー・エスクワイア三兄弟

そろそろフルモデルチェンジも近いであろう3兄弟。

カタログを見る限りディスプレイオーディオの設定はありませんね。

10.5インチから7インチまで純正ナビがラインナップされています。

全グレードのオーディオレス設定がされています。万歳!

フルモデルチェンジ後は間違いなくディスプレイオーディオ標準装備になるでしょう。

アクア

今回紹介している車種のうち、もっとも新しいモデルですね。

上位グレードのZのディスプレイは10.5インチまで拡大しています。(Gにオプション、その他は7インチ)

ナビキット等は上記に準じています。

新しく登場しているのが、主にiPhone用の外部入力アダプター。(¥35,860)

HDMIからRCAに変換するの?なんだかもったいなくてよう解らん?

 

ヤリス(クロス)

このヤリスもディスプレイオーディオから逃れる事は出来ません。

8インチ(下位グレードは7インチ)のディスプレイが標準装備です。

ナビキットは上記の通りです。

珍しくCD・DVDデッキのオプションがあります。(¥41,250)

 

ルーミー

ルーミーはモデル誕生から時間が経過している事もあり、昔ながらのワイド2DINナビが主流となっています。

コンソールには9インチが入りますから、やりたい放題ですね!(笑)

9インチのディスプレイオーディオのオプションもあります。

 

ここまでのまとめ

ここまで数車種のディスプレイオーディオやナビゲーションの装備状況を書いてきました。

そして社外ナビゲーションの装着の可能性について探って来ました。

下記はカロッツェリアさんの車種別フィッティングガイドのウェブページです。

正確な情報が得られますので是非参考にしてみて下さい。

 

トヨタディスプレイオーディオ関係の記事のあとがき

世間をあっと驚かせて2年余り・・・。

トヨタのディスプレイオーディオの方向性が定まってきたようです。

世界的に見てもディスプレイは大型化し、さらにメーター類までディスプレイ化される車種も多くなってきました。

インパネのデザイン上、今までの様な箱物のナビ(メインユニット)を自由に選べる時代は終わったのでしょう。

ディスプレイオーディオ標準装備の廃止はあり得ないでしょう。

選択肢が無くなる以上、トヨタさんには消費者が望むモノを提供して頂きたい。

近い将来実現されるでしょうが、ディスプレイオーディオにはもっと多機能性を盛り込んでほしいです。

現状ではスマホの外部モニターに過ぎません。

不満を抱いている方の多い、画像の悪さも早急に改善して頂きたい。

そして何より強く望むのは、良心的な価格設定です。

選択肢を無くして、高値で売りつけるのは勘弁してほしいですね。

 

今後のトヨタさんの良心を信じたいです。

 

最後までご覧頂き、ありがとうございます。

お疲れ様でした!