トヨタディスプレイオーディオ(DA)標準装備の衝撃そして評判

新型カローラ純正ディスプレイオーディオ

ちょっと大変な事になってます!

天下のトヨタがディスプレイオーディオ(DA)標準装備にしちゃってるんですね。

従来のオーディオレス設定は無し。

常識的範囲では、後付け社外ナビの選択が出来なくなってしまいました。

しかし今回のトヨタのディスプレイオーディオの評判、芳しくありませんね・・・。

何が良くて、何が良くないのか?使い勝手はどうなのか?

この記事ではディスプレイの画像や動画再生能力、オーディオの音質など、気になる所を詳しく分析して行きたいと思います!

 

【追記】2021年9月1日

大勢の方にお読み頂いたこの記事ですが、約1年半以上の時間が経過しました。

そこで最新のトヨタ主要車種のディスプレイオーディオ装着状況を以下の記事でまとめてみました。

▼良かったらご覧下さい。▼

 

ディスプレイオーディオ標準装備でなにが変わる?

そもそもディスプレイオーディオって何なの?

ディスプレイオーディオ自体はかなり前からカロッツェリアなどの音響メーカーから販売されている。

大体、ナビ機能を持たない7インチ弱のディスプレイを持ったオーディオ機器といった所ですね。

カロッツェリアディスプレイオーディオ FH-9400DVS
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上の画像は既存のディスプレイオーディオの最高峰、カロッツェリアのFH-9400DVS。

サイズ的にも汎用性の高い2DINを守り抜いて来たといえるでしょう。

使い方もスマートフォンの接続を前提として、時代の流れを考えれば、1つのカーオーディオの方向性として違和感がなかった。

しかし今回のトヨタのディスプレイオーディオは、革新的と言うか、思い切りが良すぎて違和感を覚えるのは隼人さんだけだろうか・・・。

 

新型カローラシリーズから始まったディスプレイオーディオの激流

天下のトヨタの看板車種、カローラのフルモデルチェンジに合わせて採用されたディスプレイオーディオ!

この流れはカムリ、C-HRと続いている。

来年のヴィッツあらためヤリスにも採用されるそうだ。

この流れは近い将来、他メーカーも追随し国産車に広く採用されて行くのは想像に容易い。

現在のナビゲーションのニーズの低迷やスマートフォンの優位性を考えれば、当然の判断であると言えるのだろうが、隼人さんが違和感を覚え、多いに不満なのはカーオーディオの多様性や趣味性を一切無視してバッサリと切り捨てたところだ。

しかしCD/DVDプレーヤーを無くしてしまうとは思い切った事をする。(新型カムリのみオプション有、でも録音機能無し。)

ちょっと前のディスプレイオーディオの定義として、「ディスプレイを持ったCD/DVDプレーヤー」と言った考え方もあった。

この定義では今回のトヨタディスプレイオーディオは該当しなくなってしまう・・・。

普通にCDを入れて音楽を楽しんだり、DVDで入れて映像を楽しんだりする事が出来なくなってしまったんだよね~。

また「CDをナビゲーションに高音質で読ませて録音する。」と言った慣れ親しんだ使い方が出来ない。

よってナビゲーション内でお気に入りのプレイリストを作り完結させる手法が全く出来ないのだ。

もっとも、こんな使い方はもう古臭いのだろうか?

ディスプレイオーディオ標準装備の背景

車を販売する側からみれば、新車販売時にナビゲーションのオプションによる利益は美味しいところであるのは間違いない。

しかし隼人さんのようにオーディオレスで注文する困った客もいる。(笑)

その辺の完全なる囲い込みが理由のひとつとして間違いないだろう。

またナビゲーションはスマートフォンの機能と重複する部分が多く時代の流れからナビとスマホの主従関係の逆転と言えるのではないか。

さらにいずれ後述したいと思っているが、トヨタはT-Connectサービスの拡充に焦り過ぎているのではないだろうかと心配する・・・。

カローラに見るディスプレイオーディオの功罪

新型カローラ9インチディスプレイ

上の画像とトップの画像は新型カローラセダンのメーカーオプション9インチのものだ。

(標準装備は7インチ、9インチは28,600円高。この画質では値段が高過ぎる!)

問題は今まで守られて来た、2DIN(2DINワイド)のスペースを思い切りよく無くしてしまった事・・・。

要するに、後付け社外ナビの選択・取り付けが不可能になったと言う事だ。

C-HR 8インチディスプレイオーディオ

 

マイナーチェンジしたC-HRにも同様な事が言える。

▼C-HRマイナーチェンジの記事は下記からどうぞ▼

まだ実際に外してみた事がないので正確な事は言えないが、今までの配線方法もかなり変更されているらしい。

全くハーネスコネクターは別物だ。

今まで扱い安かった10P+6Pコネクタが使えないのは容易に想像できる・・・。

現状C-HRはスペース的に不可能ではないが、標準装備のディスプレイを外してまで社外ナビゲーションを付けるという猛者はいないだろうから、今後社外ナビのマーケットは急速にしぼんで行くんだろうな~。

製造している音響メーカーさんや販売していた大手カー用品店なども頭を抱えていることだろう・・・。

そして隼人さんの様に、カーオーディオに高音質・趣味性を求める人種にはとってもツライ改革(改悪)である。

「これからはナビゲーションもオーディオも、純正以外の選択肢はありませんよ!」と押し付けるところが、いかにもトヨタらしい。

昔から80点主義と言われて来たトヨタだが、最近の車両本体の出来は素晴らしく、もっと高得点を上げられる。

しかしオーディオ関係に至っては、相も変わらず「こんなもんで十分でしょう!」感が見え見えなんだよね。

 

正直、あまり歓迎できないトヨタのディスプレイオーディオではあるが、文句ばかりいってもなにも始まらないので、その使い方を見ていきましょう!

 

トヨタディスプレイオーディオの使い方

新車購入時の段階的オプション

1)ノーオプション

まったくオプションを加えなくても、使える機能は以下の通り。

AM/FMチューナー:ラジオは聞けるってことね。

Bluetooth:ハンズフリー通話とオーディオ再生

USB外部入力:給電、動画・音楽ファイルの再生(どのくらい出来るか未知数で期待しない方が良い)

SmartDeviceLink(スマートデバイスリンク):スマホをBluetooth接続して対応アプリが使えるようになる。代表はLINEカーナビ

Miracast:スマホの画面をワイヤレス(Wi-Fi接続)でディスプレイに表示できる。(アンドロイドのみ

▼Miracastの使い方は下記のページで紹介しています。▼

マイカーサーチ:リモート確認・操作 うっかり通知 カーファインダー (T-Connect利用契約が必要)

ヘルプネット:エアバック連動でボタンを押すとオペレーターにつながる。(T-Connect利用契約が必要)

eケア:警告灯が出た時のアドバイス (T-Connect利用契約が必要)

以上のような機能が利用できます。

常時通信の利点が発揮できていると思いますが、スマホの通信料も気になるね・・・。

5G時代をにらんで・・・、と言うかこれからの当たり前になって行くんでしょうね。

 

2)オプションサービス TV+Apple CarPlay+Android Auto

開通時に33,000円(税込み)支払う事によって、テレビの視聴アップルカープレイアンドロイドオートが使えるようになる。

月額利用料金等は発生しない。

これで晴れてスマホとUSB接続してアプリで高音質な音楽が聴けるようになるのかな・・・。

もっとも純正アンプと純正スピーカーでは悪いとまでは言わないが、それなりの音質でしか無いのが悲しい現実だけど。

その他の機能として、GoogleマップやYahoo!カーナビ(iphoneのみ)などが使えるようになる。

まあ今後のディスプレイオーディオの発展は、スマートフォンのアプリ次第!と言えるんでしょうね。

5Gが普及してくると、その通信量の飛躍的UPに伴って、アプリは凄い事になって行くんでしょうね!

<追記>

このオプション設定は2020年6月以降、標準装備(無料)となりました!

めでたし、めでたし。

<2021年9月追記>

テレビ視聴は再び有料化されています。

税込み33,000円、しかもT-Connectサービス加入が条件

アップルカープレイアンドロイドオートの利用は切り離され、初めから無料で利用できます。

 

3)販売店装着オプション ナビキット

スマホのナビは今一つ!と思っている方も多いはず!(隼人さんも同意)

そんな方の為にナビキットも用意されている。

T-Connect付きが、税込み110,000円、エントリーナビが税込み66,000円。(性能の割りには高過ぎる・・・)

これで従来通りのナビゲーションが使えるようになる。

ナビキットユニットの大きさは178×131.5×30(mm)とコンパクト。

インパネの中に収納されるらしい。もっともモニターと別体だからどこでもいいんだけどね。

このナビキットを用意するあたり、トヨタの迷いと言うか探りを感じるね。

納車後しばらくしてからの後付けも可能なので、注文時に決める必要は無いかも・・・。

 

4)関連オプション品

ETCの連動タイプは有り。ドラレコ連動は無し。

後席モニターは今まで設定のあった車種に対しては設定する方向だそうだ。

ディスプレイオーディオ標準装備化について最後に一言

これって、今後すんなりと受け入れられて行くんだろうか・・・?

若い人はスマホをかなり使いこなしているが、車の購入層と一致するのかね?

隼人さんだってスマホはあんまり使いたくない派。

ましていちいち、まともな音楽を聴く為やナビゲーションしてもらう為に車とUSB接続するなんて面倒くさいでしょう。

スマホの端子が持つのかね?

また、常時通信している事によって、車での行動が筒抜けになってしまうよね。

悪意のある団体もしくは個人がその情報を利用する可能性は否定出来ない。

無料のアプリを使うっていうのは、自分の情報を売り渡しているのと同じ事だからね。

「この人はいつもあそこに行く人だからこんな広告をだそう!」

「この人の行動パターンのスコアは何点・・・。」なんてAIから見張られる。

お~怖い、コワい!

いずれにしても、これからの情報・通信また自動運転などの進歩の過程として、当然の成り行きなのは理解は出来るのだが、なんか拒否反応が出てしまうのはおじさんの証明なのだろうか。(苦笑)

今後の展開を見守りたいです・・・。

 

今回はざっと書き流しましたので、近々にさらに掘り下げた続編を書きたいと思ってます。

文句ばかり言っても始まらないので実際の性能も検証して行きたいです。

 

<追記>

さてトヨタディスプレイオーディオの実際の実力はどうでしょうか?

▼よろしければ下記からどうぞ!▼

 

ここまでお付き合い頂きありがとうございました。

お疲れ様でした!