サブウーファーの取付けでカーオーディオの完成度は劇的に高まる(2)

サブウーファー裏面

前回はサブウーファーを追加する事による魅力について少し触れてみました。

今回も具体的な例を挙げながら、さらに掘り下げていきたいと思います。

続 サブウーファーが魅せる臨場感

サブウーファーを追加する事によって得られる好影響は、余韻が美しくなる、女性ボーカルの艶が増す、全体の音場が広くなる!などとよく表現されていますね。

例えばピアノソロの「トルコ行進曲」

当然ですが、ピアノが出す音はサブウーファーが受け持つ周波数帯の音は存在しません。

ですが同じカーオーディオシステムで、サブウーファーの有り無しで聞き比べてみると、サブウーファーを鳴らした方が断然いい音で聞こえてしまいます。

言葉で表現するのは難しいのだけれども、ピアノの音色だけでなく、「ピアノを弾いている時の音」がするんだよね!

コンサートホールの曲間の騒めきや拍手の広がり方なんてほんと鳥肌モノの再現をいてくれる!

隼人さんもね、馬鹿でかいサブウーファーを使っているから、旅行の時など泣く泣くサブウーファーを降ろすんだ。

サブウーファーの無い通常の設定に戻すと、「ああ、半分しか鳴ってないな~!」とマジで実感する。

サブウーファーがシステム全体に与える好影響

低音域はサブウーファーに任せよう!

隼人さんはこれを力説したいんだよね。

サブウーファーに低音域を任せることによって、フロントドアウーファーの低音域をカットすることが出来る。

要するにフロントドアウーファーに楽をさせてあげられるという事。

苦手な低音域から解放されたフロントウーファーは、より正確に自分の得意とする音域内で仕事をする事ができるのだ。

これはフロントドアのデットニング(ドアチューニング)の考え方にも大きく影響してくると思う。

(デットニングに関しては下記のページで解説しています。)

フロントドアウーファーに低音を求める考え方のデットニングから卒業できる。

フロントドアウーファーにハイパスフィルタをかける

ハイパスフィルタとは「この周波数から上の音声信号を通しますよ!」と言う意味。

逆説的な説明になるが、上の画像では「80Hzを境に下はスロープをかけて段々小さくしていきますよ」と言う事だ。

この場合、サブウーファーに掛けているのはローパスフィルタだ。

「80Hzより下の周波数の音声信号を通しますよ」と言う事だ。

なにも80Hzでクロスオーバーさせる必要はないが、人間の一番低い声が80Hz付近と言われているので、その音域からフロントウーファーに任せると言うのが、鉄板のセッティングだ。

しかし上記の機能はあくまで、社外ナビゲーションや社外デッキでの話。

純正ナビにはほとんど付いていないと言っていいだろう。

純正ナビの痛すぎる弱点達!

ちょっと横道にそれるが、純正ナビ装着車でも、もっと「いい音で聞きたい!」と言った欲求は生まれるはず。

しかし純正ナビからシステムを拡張しようとしても、ほとんど対応出来ない現実が立ちはだかる。

ここで純正ナビの弱点を整理しよう。

1)パワーが無さすぎる。スピーカーを変えても鳴らし切る事が出来ない。

2)タイムアライメントが無い。これは致命的。音像が完成しない。

3)RCA出力(プリアウト)が無い。システムアップはスピーカー出力からとなってしまう。

以上、カーオーディオの音質向上を考えた時に全く使い物にならない純正ナビであるが、上記の悩みをすべて解決してくれる商品をカロッツェリアが販売してくれている。

デジタルプロセッシングユニット DEQ-1000Aだ。

上の画像の様にスマホを使って多彩なチューニングが可能になる。

ネットワークモード(バイアンプ接続)まで可能になるなんて優れものすぎる。

50W×4アンプも内蔵されていて、定価28,000円(税別)なんてひと昔前なら考えられない値段だ。

各自動車メーカー用の専用ケーブルも用意されているので、加工は全く必要ない。

サブウーファーのみを手軽につける方法

純正ナビからサブウーファーを取り付けるならば、上記のDEQ-1000Aをかますのが最良だが、せめてサブウーファーだけでも簡単に付けたい!というケースも多いはずだ。

その時はどこかでスピーカーラインを分岐させてきてサブウーファーに接続する。

小型のパワードサブウーファーはほとんどスピーカーライン入力が装備されている。

もしスピーカーライン入力が無い場合は、Hi-Loコンバーターを使ってRCAに変換する。

さてどこからスピーカーラインを取り出すかと言う問題であるが、ナビ裏が一番現実的だ。

トヨタ車であれば、下記の製品を使えば車の配線を加工することなくカプラーオンで取り出す事が出来る。

Beat-Sonic BH8 痒い所に手が届いている製品だ。

サブウーファーはロードノイズも低減できる

走行中にタイヤから発せられる低周波のロードノイズが気になる方も多いはず。

ロードノイズはおおむね50Hz~500Hzくらいの音が気になると言われている。

さらに20~50Hzくらいのいわいるドラミングと言われる低周波音も存在する。

隼人さんの実測でも、40~50Hzくらいにピークのひとつがあった。

(ロードノイズに関しては下記のページから解説しています。全8回のシリーズ物!)

このような「ゴォ~!」と不快なロードノイズをサブウーファーを適度に鳴らす事によって、幾分隠すことが出来る。

「マスキング効果」ってヤツだね。

 

さて、2回に渡ってサブウーファーの魅力について記述してきました。

次回は実際の取り付け編を書きたいと思っています。

 

今回はこれにて終了。

お疲れさまでした!

※尚、当ブログではパイオニア(株)さんのコンテンツは、許諾の上使用して記事を構成しております!