ロードノイズ対策【DIYの参考書1】不快なノイズの原因そして正体とは?
マイカーを運転中、「なんか室内うるさくない?」と感じた事ありませんか?
このシリーズではそんな疑問を解決し、対応策を講じて行きます。
まず、走行中に室内に聞こえてくる音は、おおむね5つに分ける事ができます。
1)エンジン、ミッションなどからのメカ由来の作動音
2)マフラーからの排気音
3)車外から聞こえてくる環境音(対向車がすれ違ったり、工事現場があったり)
4)走行の風圧による風切り音
5)タイヤが路面を転がることによる、通称ロードノイズ
どれも、運転には耳から聞き取る大切な情報が含まれているので、全く消すという訳にはいきませんが、(消せないけど・・・)音楽を聴いたり会話をしたりと、通常の運転環境では、静かな方が望ましいですよね。
走行中の室内。不快な音の正体!
最近の車は設計段階からの静音化やガラスの遮音性能が素晴らしく向上し、以前の車とは比べ物にならないほど静かになっています。
ガレージ隼人のデモカー(単なるマイカー?)はトヨタC-HRなんですけど、車に乗り込んでドアを閉めると恐ろしいほど静かです。
走行すればエンジン音やモーター系駆動音、排気音などが適度に聞こえます。
これらは全く不快な音ではありません。聞こえてもいい音ですね。
しかしスピードが上がって、荒れた路面(アスファルト面)を走行すると、「ゴォー」ともの凄い轟音が室内に響き渡ります。
しかもどこから聞こえてくるかわからないような頭の周りにまとわりつく低周波音です。
この嫌な音の正体はロードノイズです。
しかも最近の車は防音遮音性能が上がっているため、中高音域は比較的反射吸収されます。
結果的に遮音・吸音が困難な低音域が強調されて室内に響いてしまうんですね。
ですから今後このシリーズでは、このロードノイズにスポットをあてて、対策を記事にしていきます。
ちょっと車に興味がある方、車をいじれる方なら是非DIYで挑戦してみてください。
また、発展形のオーディオにまつわるデットニングの記事も執筆中です。
良かったら続けて読んでみて下さいネ。
そもそもロードノイズの原因は何なの?
ロードノイズが発生する原因は、路面をタイヤが転がる時に発生する音にほかなりません。
しかしここで誤解されている方が結構多いんですけど(プロレベルでも・・・)この接地面の音が直接耳に届いていると思っている方がいらっしゃる。
もちろんこの空気伝搬音も無いわけではないので間違いではありませんが、もっと重要なことがあります。
それはタイヤ・ホイールからサスペンションへ、そして車のモノコックボディーへ連続して伝わってくる、固体伝搬音なんです!
とりあえず、固体伝搬音=物質の振動と思って下さい。
今、空気伝搬音と固体伝搬音と言うキーワードが出てきました。結構重要なので、覚えておいて下さいネ。
また固体伝搬音は空気伝搬音より一桁上のエネルギーを持っています。
だからロードノイズ対策・攻略は必然的に固体伝搬音対策と言う事になりますネ。
ロードノイズが気になりやすい車の傾向
今回は最後に「ロードノイズがうるさい!」と言われやすい車の傾向を書いてみたいと思います。
このへんが、世間的にもウェブ上でもホントに誤解されている。
まず、ロードノイズがうるさい車=うるさい車(低品質な車) ではありません。
たとえば、いつも隼人さんが乗っている軽トラは、走行中室内の騒音計平均値は80db前後です。これといってロードノイズがうるさいとは感じません。
いっぽうC-HRは走行中の騒音計平均値は70db前後です。しかしロードノイズがうるさいと感じてしまいます。
要するに、軽トラは全体がうるさいからロードノイズが気にならない。
かたやC-HRは全体が静かだからロードノイズが際立つと言う事です。
それから車格のわりに「走り」を意識した車がうるさい傾向にあります。
ある程度ロードノイズ発生を無視したハイグリップタイヤを履いているためですね。
不幸にも同じ車種でも上級グレードの方が、良いタイヤを履いているため、結果的にうるさい車と思われてしまいます。
相対的に室内の静音対策が負けてしまうので当然の結果です。
こんな欠点を補うために、スポーティーな高級車はやっぱりこの辺の制振処理にお金を掛けています。
(それでも防ぎきれないのが現状ですが・・・。)
よってロードノイズ対策はスポーティーは高級車をお手本に、タイヤから伝わってくる固体伝搬音をいかに減衰させるか!に尽きると思います。
とは言え最新のクラウンのオーナーさんもロードノイズが気になるらしく、このページを訪れているようです。
さてこのシリーズは全8回の構成で完結しています。
全部読んで下されば、確実にロードノイズを減らす事が出来ますよ!
頑張ってお付き合い下さい!
次回は第2回目、まずは敵の正体を知らねばいけません。
「音の性質編」です。
▼下記からどうぞ!▼
最後までご覧頂きありがとうございます。
お疲れさまでした!
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