本当のロードノイズ対策を車の鈑金屋さんが伝授2(音の性質編)

車のロードノイズ対策やオーディオ系のデットニングなどの対処方としてよく使われる言葉が、「防音」です。

しかしこの「防音」ではアバウトすぎるので、もう少し絞って、遮音、吸音、制振という3つの方法に分類しましょう。

この3つの方法を理解した上で施工しれば、効果的であり成果を最大現に上げられることでしょう。

それでは順番に・・・、と言う前に、

まずは音の性質を理解しよう。

手始めに、敵(いらない音)を知らなければ、対策のたてようもありません。

人間の耳で聞く事の出来る周波数帯は20Hz~20kHz(20,000Hz)と言われています。

音波は波のような正弦波であることは皆さんご存じですね。

この波が1秒間に何回あるかが周波数であり、単位はHzで表します。

またこの波のトップとトップの距離が波長です。1秒間の波が50回あれば50Hzです。そして波長は次のような簡単な公式でもとめられます。

物質の伝搬速度÷周波数=波長   これに数字を当てはめると・・・

空気は340㎧  ÷ 50Hz =6.8m        となります。

周波数が1,000Hzであれば波長は0.34m、20,000Hzであれば、0.017mです。

要するに周波数が低いほど波長が長く、周波数が高いほど波長は短くなります。

そして困った事に周波数が低い音(波長が長い)ほど物質を突き抜けやすく、回折(回り込みやすい)しやすくなります

反対に周波数が高いほど吸収がしやすく指向性は強くなります。

カーオーディオで説明すると、良く調整された環境ではリヤシートの後に置かれたサブウーファーはどこからなっているのか分からなくなります。

また高音を担当するツイーターは指向性が強いので、向け方によって聞こえ方が変わってきます。

ちょっと先走ってしまいますが、ビキナーさんはイメージと施工のしやすさから繊維系やスポンジ系の吸音材をやたら張りたがります。

吸音材の性能によりますが、音を吸収(減衰)しつくすには、その周波数の波長の長さの半分ほどの厚みが必要なようです。

たとえば50Hzだと半分で3.4m!

絶望的な数字ですよね。

古い鉄板むき出しのような軽自動車なら多少の効果はあるでしょうが、最近のちゃんとした車に吸音材を少しぶち込んだ位では全く効果が無い事がわかって頂けると思います。

ウェブ上でよく見かけませんか?この商品を張ったら(敷いたら)効果があった、なかった論争。

周波数の低い音を低減するのは、そんなに簡単ではないのです。

さて、この項目の最後に物質の音を伝える速さを記載して置きます。

  • 空気 343(340)㎧
  • 水  1480㎧
  • 鉄  5290㎧

なんと鉄は空気の約15倍の速さで伝わるんですね。

マッハ15ですよ!これこそがロードノイズ低減の最強の敵です。

 

それでは、敵の正体も分かったところで、いよいよ攻略に入りましょう!

まずこれから成果を確認していかなければなりませんが、人間の耳だけではなんとも心もとない。

よくあるウェブの「良くなったような気がするのだけど・・・」で終わってしまいます。

やっぱり数値で証明しなくてはいけません。

無料で使える騒音計アプリ

実際に音の大きさを測るには、主に騒音計を使います。

千円ちょっとで買える簡単なモノから、何十万円もする業務用までピンキリです。

でも学術的論文を書くわけではありませんし、大まかな現状、次回との比較が確認できればよいので、お金を掛けるのはもったいない。

皆さん、スマホはお持ちですよね!

「騒音計」と検索すれば、無料アプリがたくさん出てきます。

お好みでインストールしてください。

ちなみに隼人さんがインストールしたのはこんなやつ↓

サウンドレベルメーターって名前がついてます。

こいつの特徴は今この瞬間に「どの周波数帯の音圧がどのくらい?」が確認できます。

「やっぱり200Hz以下がうるさいのね!」って感じです。

しかし記録の機能がありません。

次にご紹介するのが、実際に数値化するうえで役立つサウンドメーター

 

メーター表示はこの瞬間の音圧を表しています。

そして数字が3つ並んで測定開始からの最低値・平均値・最高値が記載されます。すべて単位は㏈です。

そして計測が終わるとこの3つの値が記録されます。前回・次回との比較が容易です。

両方とも結構敏感に拾います。面白いですよ!皆さんも試してみて下さい。

今後作業が終わる度に測定してみましょう。

コースの設定など、出来るだけ条件を揃えるのが肝要ですネ!

次回は第三回目、(遮音編)です。下記からどうぞ!

 

ハイ、今回はここまで!

お疲れさまでした!