エンジン刈払機のメンテナンス(マキタ4サイクルオイル交換も解説!)

刈払い機と整備用工具

このページではエンジン式刈払機の通常のメンテナンスをご紹介します。

1)チップソー(刈刃)の点検および交換

2)ギヤケースのグリスアップ

3)エアクリーナーの清掃

またモデルは4サイクルエンジンなので、オイル交換についても記載します。

すべて簡単な作業なので、皆さんも是非挑戦してみて下さい!

1)チップソーの点検および交換

刈払機はチップソー(刈刃)が切れなくなると、途端に作業効率が低下しますね。

また不具合があると大変危険なので、作業前・作業中・作業後と常に点検しましょう!

今回は摩耗によって切れなくなったチップソーの交換手順を紹介します。

まず刈払機のチップソーが付いている先端部分はとても汚れているはずですから清掃しましょう。

刈払い機ヘッド部分の清掃

画像の様に真鍮ブラシを使うと簡単に綺麗にする事ができますよ。

ホームセンターで100円くらいで売ってます。

裏面の締付ナット周りも土が詰まっていたりするので、マイナスドライバーなどで取り除きます。

基本的には機体を裏側にひっくり返して作業します。

まず、ギヤケースに付属の六角レンチを穴に差し込んで、刈刃をロックします。

ギヤケースのロック

刈刃を回して探ると一か所だけ、グッと奥まで入る所があります。

そこに差し込めればロックする事が出来ますよ。

続いて締付ナットを付属のレンチなどで外します。

刈払い機チップソー ロックナット取り外し

ここで注意してもらいたい事は、ここの締付はいわいる逆ネジになってます。

「時計周りで緩み、反時計周りで締まります。」

これ以外と知らない人が多いんですな!

締付ナットを外すと、刃抑え金具、チップソーの順番で外れます。

ギヤケース側の刃受金具も簡単に外れますから、このあたりの清掃・点検をしましょう!

結構汚れていますし、いろんなモノが巻き付いていたりしますからね。

 

新しいチップソーの回転方向を確認して組み付けます。

回転方向は裏面から見ると時計周りになります。

本体ギヤケース側の刃受金具の凸部にピッタリとハマる様に出来てますから、確実にはめ込みます。

刃抑え金具を取付け、締付ナットを絞め込めば終了です。

一度エンジンを掛けて、ブレがないか確認して下さい!

2)ギヤケースのグリスアップ

定期的にギヤケースのグリスアップも必要です。

ホームセンターで注入し易い専用品が売られているので、それを使うと便利ですよ。

300円くらいで売られています。

ギヤケース グリスアップポイント

 

外すボルトはここ!レンチで緩めてからドライバーで外します。

 

ギヤケース グリス注入

グリスは結構粘度が高い(堅い)ので、チカラを込めて無理やりおしこみましょう!

外側にはみ出したら、キッチンペーパーなどでふき取れば良いです。

外したボルトを清掃して組み付ければ終了!

3)エアクリーナーの清掃

刈払い機 エアクリーナー脱着清掃

刈払機で一番メンテナンスの頻度が高いのが、エアクリーナーの清掃です。

工具も必要とせず、簡単に外す事が出来ます。

刈払機には大概スポンジ製のエアフィルターが装備されています。

これを清掃するんですが、汚れ方や使用時間によって以下の例を参考にして下さい。

1)よく叩いて濡れ雑巾でふき取り乾かす。

2)台所用中性洗剤を使ってぬるま湯で洗って、乾かす。

3)新品に交換

ガソリンやパーツクリーナーはスポンジを溶かす事があるので使わない方が無難です。

キャブレータークリーナーは一発でスポンジをボロボロにしますから厳禁ですよ!

キャブ清掃でキャブクリーナーを使う時は、必ずスポンジフィルターを外した状態でキャブにアプローチして下さいね。

エンジン刈払機メンテナンスのまとめ

如何でしたか?

上記のメンテナンスは特別な工具を必要とする事無く、簡単に行う事が出来ます。

これらのメンテナンスを行うだけで、常に調子よく仕事をしてくれますし、耐久性もアップします。

また2サイクルエンジン機の場合は、キャブの不調や不適切な燃料によって調子が悪くなる事もあります。

▼2サイクルオイル及び混合ガソリンについては下記ページで解説しています。▼

このような場合はキャブレーターの清掃や点火プラグのカーボン除去のメンテナンスが必要となります。

いずれにしても2サイクル機は、正しく調合された混合ガソリンを使い、長期使用しない時は混合ガソリンを空にする事に気を付ければ、さほど不調を招くものではありません。

おまけ:4サイクルエンジン刈払機のオイル交換

4サイクルエンジンはオイル混合ガソリンを使わない代わりに、適時潤滑オイル交換が必要となります。

ここでは隼人さんの使っている、マキタMEM2650UHTを例に挙げて解説します。

使用するオイルはメーカー指定で、自動車用の10W-30です。

規定量は80ccです。少ないですね。

まずある程度の暖気運転を行ってから、ドレーンボルトを外してオイルを落とします。

マキタ4サイクル刈払い機 オイルドレーンボルト位置

ドレーンボルトはこの位置です!

 

ドレーンからのオイル抜き取り

刈払機を左右に傾けてよく抜き取って下さい!

廃棄オイルは燃やせる容器に入れるのが便利です。

わずか80ccですから、紙コップがいいでしょう。

廃棄オイルで回りが汚れますから、キッチンペーパーをふんだんに使ってふき取りましょう。

そのペーパーは廃棄オイルの容器に突っ込んで、廃棄オイルを吸わせます!

最終的にはビニール袋に入れて、こぼれる事無く燃やせるゴミに出せますからね。

さてオイルが出来るだけ抜き取れたならば、ドレーンボルトを綺麗に拭いてきっちり組み付けます。

新品のオイルを用意して、上のキャップを外して注ぎ込みましょう。

交換4サイクルエンジンオイルの準備

注ぎ入れる時も、刈払機を左右に振ってエアーを追い出します。

最終的にこのマークの間に入れば適量です。

オイル規定量マーク位置

キャップを絞めて、一度エンジンを始動します。

エンジンを停止して、しばらく様子を見ます。

最終的にこのマークの範囲にオイルが収まるように調整すれば完了です!

刈払機は作業中、ほこりを巻き上げますよね。

だからエンジンが吸い込む空気も結構汚れてます。

必然的にオイルが汚れるのも早いんです。

マメな交換をおすすめします!

 

刈払い機で安全に作業する為に、安全衛生教育 刈払機取扱作業者の講習はおススメです。

▼下記のページで解説しています。▼

 

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