デッドニングDIY派の参考書(第1回)そもそもデットニングとは?
自動車修理のプロがDIYでデッドニングを薦める理由
カーオーディオにおけるデッドニングの成果は、聴覚や体感ではっきりと認識することが出来ると思います。
問題なのは目で見て成果を確認する事が難しい事。
ここに大金を叩いてプロショップに依頼する難しさがある。
結構あるんですよ、内張外してみると「なんじゃこりゃ~?」ってやつが・・・。
もちろん高度な知識と技術をもつショップさんも存在するが、その反対もしかり。
このデッドニングって、必ずしも必要とされるチューニングでもないし、完全な正解も存在しないしね。
また予算や構築されているカーオーディオなど、様々な要因で施工のレベルも変わってくる。
だから自分の愛車のレベルに合った施工を、自分自身で仕上げていく事をおススメしたい。
このシリーズでは、そんな諸兄を応援する内容を紹介して行きたいと思っています。
そもそもデッドニングとは・・・。
デッドニングって言葉は海外にはないらしい。
おそらく日本で作られた言葉であるらしいが、その出どころがはっきりとしていない。
一般的な解釈として、フロントドアウーファー(スピーカー)を効率よく鳴らすための仕事と言っていいだろう。
同意語として、音響メーカーが良く使っているドアチューニングの方がスマートで的を得ていると思うが、話の流れ的にデットニングで統一して行きたい。
実際にどの様な施工を施していけば良いかと言う事は、今後のテーマそのものであるので、ゆっくりと後述していくが、見様見真似の「なんちゃってデッドニング」ではなく、正しい知識の元、適切に施工すれば、DIYでも必ずうまくいく。
デッドニングの失敗は、間違った知識での施工とやり過ぎが大多数なのだから!
折角なのでデッドニングの正しい知識を身に着けていこう!
何故デッドニングが有効なのか
そもそも車の室内と言う場所は音楽を聴く環境としては最悪なんだ。
ラジオでニュースを聞くだけならいざ知らず、「車の中で出来るだけいい音で音楽を聴きたい!」なんて願望があるから苦労が始まるのである。(笑)
さらにフロントウーファーは最悪の所に付いている。
オーディオのイロハが解かれば納得できるはずだ。
自動車というメカの集合体である以上、主役でないウーファーは現状あそこしかスペースがないんだね。
隼人さんの若い頃は後から音を鳴らしていたんだけどね。(笑)
さてこの最悪の場所に付いているフロントウーファーを少しでもまっとうに鳴らそうというのが、デッドニングの正体だ。
車種の違いやオーディオ機器のグレードなどで臨機応変に対応して行かなければならない。
※このシリーズでの注意事項※
お気づきとは思うが、上記の文章で、ドアスピーカーと書かずにドアウーファーと書いている。
一般的にウーファーと言えば、低音を響かせる大口径のスピーカーで使われている事が多いが、あれはサブウーファーという。
このサブとは副ではなく、基準線より下を意味する。(サブマリン:水面下・サブウエー:地下)
ドアに付いているスピーカーの再生周波数帯はウーファーと呼ぶのが望ましい。(コアキシャルは今回の話の対象外)
再生周波数帯をしっかり区分するならば上から、ツイーター・スコカー・ウーファー・サブウーファーとなる。
オーディオ機器(レベル)によっても施工が左右されるデッドニング
ヘッドユニット(ナビ)やウーファーの出力によって施工は大きく変わる。
ちょっとした例を挙げてみたい。
純正ナビと純正スピーカー
この組み合わせでデッドニングをやろうとしている人は少ないと思われるが・・・。
ボリュームを上げて、ドアとウーファーが暴れてビリビリする様だったら、デッドニングの効果は期待できる。
また音楽がうるさく感じる様であれば、セパレートスピーカーをセットで交換する必要がある。
(純正ナビのパワーぐらいでうるさく感じるのであれば何かがおかしい!)
純正ナビ+セパレート2ウェイスピーカーの交換
いちばん重要なのは、しっかりとウーファーの交換取り付けをする事。
しっかりとした土台作りが大切だ。
インナーバッフルの性能が大きく関係してくる。
デッドニングはお好みのレベルだが、やり過ぎはマイナス。
特に吸音材の使い過ぎはよくない。(いずれ後述)
交換するセパレートセットは各メーカーの3万円以上の機種が絶対条件だ。
それ以下のレベルだと、なんか違う音がする。
社外ナビ+セパレート2ウェイスピーカーの交換
社外のナビだとやっと30Wほどの定格出力が手に入るので、デッドニングは遣り甲斐がある。
パワーアンプ追加などの上記以上の領域
このレベルではデッドニングを行わない例は逆に少数派だろう。
ここまでのまとめと今後の展開
さて今回はこのシリーズの第1回目として、デッドニングの必要性や、カーオーディオのレベルによって施工も変化しますよ!と言った事を簡単に紹介しました。
今後、デッドニングに関わる知ってもらいたい事が多岐にわたってありますから、頑張って書いて行きたいと思いマス。
それらを読んでいただければ、初めて挑戦するデッドニングはきっと上手くいくことでしょう!たぶん。(笑)
デッドニングを施工するうえで、まずは音の性質を知らなければなりません。
下記のページで簡単にまとめてありますから、是非一読してみてさい。
また上のページのシリーズは、デッドニングの兄弟分ともいえる、車内の静音化を目指したロードノイズ対策についてまとめたシリーズです。
制振材の使い方など共通点が多いと思います。
こちらは全8話で完結しています。
よろしければ参考にしてみて下さい。
この記事のデッドニングシリーズの続き、第2回目は下記からどうぞ!
今回はこれにて終了です。
お疲れさまでした!
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