竹垣(建仁寺垣・金閣寺垣)の施工例
最近、和風のお庭を持つお宅がめっきり減ってしまいました・・・。
ちょっと残念です。
日本古来より伝わる技法を駆使して、植栽や石組み、そして竹垣などの組み合わせによる造形美は、世界中の人を魅了しているんですけどね・・・。
しかし最近の住宅街の中では、やっぱり無理がありますよね~。
それなりに費用はかかりますし、メンテナスも必要ですし。
隼人さんはね~。和風のお庭が大好きなんですよ~。
施工もかなり自信があるんですけどね~。しっかり勉強しましたし!
どなたか和風のお庭つくりませんか!(笑)
なんかグダグダな前置きになってしまいましたが、今回は現代風のお宅にもバッチリ決まる、和風テイストを取り入れたモダンなお庭のご提案です。
特に今回は竹垣にスポットを当ててみたいと思います。
竹垣を取り入れた「和モダン」なお庭!
まずは、新築と同時にお庭を造らせて頂いたS様邸をご覧下さい!
道路との境界を、低い金閣寺垣をで仕切りました。
既製品のフェンスとは、味が違うでしょ!
エントランスと庭とは四ツ目垣と枝折戸を使ってしっかりと区切ります。
奥の方に建仁寺垣が見えると思うんですが、これには理由があります。
この裏はゴミ集積所になってるんですよ。
その目隠しですね!
ついでに製作工程も紹介しちゃいます。
こういった場所は表と裏の両面で見えるので、立子を両面張りにします。
材料の工程も約2倍かかりますが・・・。
竹組が終わった所。このあとシュロ縄で固定と装飾をしていきます。
こちらは隼人さんの自宅の玄関脇の建仁寺垣の両面張り。
建物から突き出したこのような配置を袖垣とも言います。
裏側からはこんな感じに。
これだけの仕切りでとっても落ち着きの空間が演出されます。
シュロ縄の飾り結びがカッコいいでしょう!
頭の玉縁の飾り結びは「石だたみ」と言います。
横に流れる胴縁は、関西風が5本で関東風が6本が多いようです。
完成直後の青竹の清々しさは格別ですね。
徐々に色がぬけ落ち着きのある姿に変貌していく過程を味わうのも一興です。
正直お値段にもよりますが、隼人さんが裏山で真竹を吟味して切り出し、竹を割っての100%オーダーメードも承りますよ。
真竹はね、11月後半から年内いっぱいくらいに切り出さないとダメなんですよ。
年が明けると水が上がり始め、春、夏の竹は糖分が多くてすぐ腐ってしまいますから。
だから竹垣の制作は冬に施工する事が多いです。
いかがでしたでしょうか。
竹垣は最近のデザインの建物にもバッチリとハマります。
また小スペースにも絶大な威力を発揮しますからね。
そのうちにこのブログで、「竹垣の作り方講座」やりましょうか!
最後までお読み頂きありがとうございます。
お疲れさまでした!
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