日本沈没の現実性は?首都直下地震は確実!数字が示す困難な近未来・・・

10月7日22時41分 震度マップ
出典:気象庁 地震情報

10月7日(木)22時41分頃、千葉市美浜区直下80kmでマグネチュード5.9の地震が発生しました。

この地域がこれだけ揺れたのは東日本大震災以来です。

奇しくも、TBSテレビで「日本沈没ー希望の人ー」の放映が開始された後の事です。

ちょっと「気味の悪さ」を感じた方も多いのではないでしょうか。

 

現実には日本沈没はあり得ないが・・・

「日本沈没ー希望の人ー」の序番、関東沈没のシュミレーションでは千葉から徐々に太平洋に水没して行きました・・・。

千葉県住みの隼人さん、大変困ります!(苦笑)

劇中では、「COMSと言う海底油田のプラントの様な設備で、Celstecと言うCo²を排出しないエネルギー物質を地下9000mから汲み上げ、それがプレートに悪影響を与える。」という設定がなされています。

ご存じの通り、関東直下は太平洋プレート・フィルピン海プレート・北米プレートが複雑に重なり合う、地球規模でも類の無い大地震が発生しやすいポイントです。

実際は日本列島は太平洋プレートによって押し上げられるチカラが働いているので、太平洋に引きずり込まれる心配は無いと思いますが、部分的には地盤が沈降する所もあるでしょう。

関東平野は海抜が低い所も多いので、地震などが影響して水没してしまう地域があるかもしれません。

東日本大震災の影響で、東京湾の護岸が水没した様子なども、この目でみましたしね。

まあ、関東沈没・日本沈没はフィクションで大袈裟としても、この南関東エリアはプレートの力関係によって大地震が起こりやすい事は逃げようのない事実です。

その危機がかなりひっ迫している状況にある事をご存じでしょうか?

 

今後予想される大きな地震は?

今回(10月7日)の地震は、「 内閣府が想定する首都直下地震はもう少し浅くて大きな地震。今回はそれよりは深くて規模も少し小さかった。今回(マグニチュード)5.9ということで少し小さめの地震だったと思います。」気象庁・束田進也地震津波監視課長

上の気象庁の会見にもあるように、今後この辺りでマグネチュード7前後の大きな地震が発生すると考えられています。

 

地震の規模 マグネチュードを正しく知ろう!

地震が起きると必ず発表されるマグネチュード。

正しく理解していますか?ここでおさらいしましょう。

まず震度は3→4→5弱と体感的に理解できますが、マグネチュードの数字は全くの別モノでモンスター級です。

ここでは分かりやすい様に、マグネチュード5.0を基準にしましょう。

わずか0.2上がっただけで地震のエネルギーは2倍になります。

0.4上がると4倍、0.6上がると8倍、0.8上がると16倍、1.0(マグネチュード6.0)では実に32倍になります。

この様に曲線で上がって行くので、マグネチュードが2.0(マグネチュード7.0)上がると、なんと約1,000倍のエネルギーになります。

 

1923年9月の関東大震災タイプ

1923年9月1日の関東大震災(M7.9-8.3)は推定200 – 400年間隔で発生するタイプで、これらを総称して相模トラフ巨大地震と呼んでいます。

このタイプをさらに遡ると、1703年元禄関東地震、1293永仁鎌倉地震が該当すると言われています。

正直このクラスが襲ってきたら終わりです。

幸いこのタイプはフィリピン海プレート及び太平洋プレートの沈み込みによる歪の蓄積と考えられているので、当面は心配無いとの見方が優勢です。

しかし過去のデータが余りにも新しく乏しい事や、先の東日本大震災の影響で、「解からないよ~!」との見方があるのも事実です。

 

今、危惧されている南関東直下型地震のタイプ

先の10月7日の地震では政府が過敏に反応したのが、隼人さんは気になった・・・。

政府の地震調査研究推進本部は、「南関東におけるM7程度の地震」として2000年代初頭から評価を行い、その後数回改定しています。

過去の発生記録や現在解明されている範囲での南関東地域の地殻構造から、2007年~2036年の間にM6.7~M7.3の直下型地震が70%の確率で発生するとの想定が行われています。

首都直下地震年表
出典:首都直下地震の被害想定 東京大学生産技術研究所・内閣府

当然政府も近いうちにこのタイプの地震が発生するのは織り込み済みです。

恐らく関係者は肝を冷やしたのでは無いでしょうか。

2007年の時点で「今後30年以内に・・・」と言っていて、既に14年が経過しています・・・。

 

先日の地震はM5.9、震源の深さは約80km。

想定されている地震はM7.3、128倍のエネルギーを持ち、さらに浅い震源で、「ドカン!」とやられます。

実際どれ程の被害が出るのか、想像するのもイヤになります・・・。

 

インフラの老朽化が露呈した今回の地震

10月7日の地震で決定的な今後の不安

先の地震はマグネチュード5.9、地盤の軟弱なところで局地的に震度5強を記録しただけですが、意外な程鉄道は麻痺し、水道管の破裂などの被害が多数出ていました。

この程度の地震でこんなに被害が出てしまうのでは本番はどうなってしまうんでしょうか?

都心直下地震の被害想定
出典:首都直下地震の被害想定 東京大学生産技術研究所・内閣府

政府が行っている防災対策など、机上の空論・絵に描いた餅。

こんな予測を出しておきながら、東京でオリンピックやってしまうのだから!

ひどい矛盾を感じるのは隼人さんだけ?

もし近い未来に東京が被災した場合、後世「暴挙」と言われるのは当然でしょう。

さらに今回、各種インフラの老朽化と言った問題まで露呈して、不安材料は増すばかりですよ!

 

電気と水道が止まると通常の生活は出来ない!

筆者の隼人さんは千葉県在住なので、2年前の台風の被害で散々な目に遭いました。

とにかく電気と水道が止まると、生活水準が著しく低下します。

9月の初旬でしたが連日35℃の猛暑で、エアコンが使えないだけで大変な思いをしました。

幸い3日で復旧しましたが、地域によってはかなりの復旧期間をようしました。

 

復旧の見通しは絶望的に暗い・・・。

幸いな事に家族皆無事、自宅の損傷も軽微だったとします。

しかし地域のインフラのダメージは避けられないでしょう。

被害が想定される範囲の損傷個所はどれ程の数に上るのでしょうか?

1週間や2週間で復旧するとはとても思えません。

地域によっては数か月、数年かかるかもしれません。

絶望的です・・・。

 

各家庭に備蓄が無いと大変な事になる!

とにかく被災する方の数や世帯が多すぎます。

日頃から言われている東京一極集中のツケを払わなければいけません。

道路は各地で寸断されるでしょうし、支援物資が行き渡るなどありえません。

当然、スーパーやコンビニからは「アッ!」と言う間に商品は無くなり、食料や水を求めて途方に暮れる被災者が続出するでしょう。

だからこそ各家庭での備蓄が必要なのですが、精々3日から1週間がいいところでしょう。

しかし、1週間分の備蓄を準備したところで、何とか急場をしのぐに過ぎないような気がします。

首都直下地震に備えて!のまとめ

さて、どうしましょうかね~。悲観する材料しかありません・・・。

しかし、近い将来必ずその時は来ます。

日本沈没や関東沈没は絵空事だとしても、マグネチュード7クラスに襲われただけで、南関東は大変な被害が出る事は間違いないです。

ほんとは地方に移住したりするのも良いのでしょうが、日々を生活する為に仕事しなくてはいけませんからね~。

やはり各家庭で防災対策の充実を図るしかないのでしょう。

細かい対策には今回は触れませんが、とにかく備蓄量は増やしましょう!

備蓄した食品や水はローリングストックが基本ですよ!

 

個人の努力では、精々自分の家族を守るのが精一杯ですが、税金を運用している国や自治体はもっと真面目に対策に取り組んでもらいたい。

国政や都政・県政に関わる政治家サン達は「自分達がやりたい事をやる」のでは無く、「やらなければいけない事」をやって頂きたいモノです・・・。

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

お疲れ様でした!