【日本庭園】巨大な景石を移動して新たな景色を創り出す!
お庭のリニューアルに伴い、巨大な景石を移動する!
着手前はこんな感じ!
県道よりの入り口となるエントランス部分の全面変更に伴い、巨大な景石を移動する必要が生じました。
でも最近は庭石をいじる事が少なくなりましたね~。
今回の依頼は庭石とはいえ、超弩級サイズ。
ビフォアー(着手前)はこんな感じです。
すでに出来上がっている景色であるのでもったいない気もしますが、新しい導入路を作る上でどうしても邪魔になります。
よってこの辺りは更地にしますよ。
新たに県道わき歩道からの眺めを主とした景色を、敷地内にある庭石を再利用して作ります。
バックホウによる荒堀り
細かいモノを片付けたあと、いよいよマツと巨石の移動準備に入ります。
まずはこのマツをどかさないと・・・。
バックホウで周囲を粗方掘り取ります。
マツの移植
マツの周囲、360度作業スペースの堀を作ったなら、いよいよマツの根鉢を決めていきます。
思い切ってこのくらい掘ったほうが、動きやすくて能率がいいです。
根を見極めながら、出来るだけ根鉢は小さくしたいところ。
根鉢が決まったら、ユニックで吊りながら麻布でくるみ、ぐる巻き(みかん巻き)を施します。
根鉢が崩れると、移植はまず失敗しますから慎重に切り離します。
(事前に剪定しておくのは言うまでもありません。)
ハイ!無事に持ち上がりました。
景石の配置が決まるまで、しばらく仮置きしておきます。
ラフターを呼んで、巨大な景石の移動
この頃天候が不順で、、毎日のように天気予報が変っていました。
雨を避けたつもりでラフターを予約しましたが、当日はまさかの雨・・・。
お昼前には雨は上がる予報だったので、なんとか決行。
しかしこういった土を動かす作業は、雨が降ると滅茶苦茶やり辛くなります・・・。
しかしデカい石ですネ~。
隼人さんが事前の体積計算から割り出した重さは8tでしたが、ラフターによる実測でも8tでした。
見事バッチリ合いました!
このくらいの石を安全に吊るには25tラフターが必要なんですね~。
ラフターも大迫力です。
またこの石を吊り上げるために、今回20㎜×7mのワイヤーを2本購入しました。
さすがにこんなに長く太いワイヤーは持ってなかったので。
しかしなんの問題も無く、余裕で持ち上がったのでよかったです。
とにかくこう言った作業は安全第一!
吊り上げる機械も吊り具も余裕が必要です。
また玉掛け技能講習を修了している作業者も必要です。
隼人さんも当然この修了証をもっていますよ。
天端を水平に据え、この石がもっとも安定して存在感を示すよう、何度も微調整して決めていきます。
天候には恵まれませんでしたが、無事カッコよく移動して据える事が出来ました。
ホッと一安心です。
複数の庭石(景石)を使って、景色を創る
主石に添える石を移動して据える
上記の主石が決まったので、さらに添え石を使って石組みして行きます。
枝垂れ梅の老木の根元に置いてあったこの2つを使いましょう。
この辺りもすべて撤去しリニューアルします。
上には枝垂れ梅が被っているので、強引に引き抜きます。(苦笑)
こんな感じで主石の左右を飾りました。
石組みはその石の特徴を見ながら、不等辺3角形で組むとカッコよく決まります。
仮置きしていたマツを決める
仮置きしていたマツも位置を決めて植え込みます。
どうでしょう!(アフター)こんな感じに仕上がりました。
これより後の仕上げは、スポットライトの配線終了後の作業になります。
この様な石組みは、何もないところに石を据えて景色を創り出していく面白味があります。
景石自体も据え方によって全く違った姿になりますからね。
また複数の石の組み合わせによって、山や海を表現して行きます。
これだけ大規模な石組みは今どきそうそう出来るものではありません。
遣り甲斐のある仕事をさせて頂きました!
ありがとうございます。
最後までお付き合い下さりありがとうございます。
お疲れさまでした!
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